初めてのマイバイク、初めてのバイクローン

話は学生時代にまでさかのぼります。お金がなかったこともあり、どこへ行くにも自転車に乗っていました。学生生活にも慣れて他県に遊びに行くようになった頃、その出先で一軒のバイク専門店に出会ったのがきっかけでした。

店頭に並んだそのスタイリッシュなボディに僕の目はくぎ付けになりました。初めて間近でバイクを目にしたのです。
それ以来、バイク雑誌を手にしてはバイクを見つめる日々が続きました。
ちなみにお値段は80万円。大学生が簡単に出せる金額ではありませんでした。

それでもどうしてもバイクが欲しい僕はない知恵を絞りだしいろいろ考えたのですが、やはりコツコツ貯めるしかないという答えにぶつかりバイトして何とかお金を貯めることにしました。

奨学金をもらっていたとはいえ、学費に通学費などで月のバイト代はあっという間に蒸発。とてもじゃないですが、貯金に回せるお金はありませんでした。

しかし、まとまった額は無理でも少しずつ貯めようと500円玉貯金を始めることにしました。今まで500円玉貯金なんてせいぜい数万円を貯めたことしかなかったのですが、これに全ての望みを託すことにしました。(笑)

絶対に貯めて見せるという覚悟で、百均で1本25000円分の500円玉を貯めることのできるケースを買いそろえて貯金生活がスタートしました。貯金方法は至ってシンプル。お金を使うたびに、500円玉のお釣りができるように支払うというものでした。気が遠くなるほど地味ですが、この積み重ねしかお金を貯める方法がなかったのです。

しかし、結局目標としていた一年間では目標額を達成することはできませんでした。
それでもまだバイクへの情熱は尽きることはありませんでした。
授業の途中で買う缶コーヒーにも1000円札を使って、500円玉のお釣りをもらうようにしました。たまに100円玉ばかりでお釣りが出た時は怒りを覚えたものです。(笑)

そして、貯めきれなかった分は学生でも借りられるバイクローンに助けてもらいました。

大量の500円玉を袋に入れて意気揚々と郵便局へ。
カウンター越しにお金を渡して両替をすることに成功し、今までの積み重ねを改めて実感したのでした。

両替してもらった札束を手に、バイクショップへ。
ついに憧れだったバイクに手が届くことになり、契約書にサインする手が震えてうまく字が書けなかったことを今でもよく思い出します。

登録や支払、その他説明が済んでいよいよ自分のものになったのです。

翌日初走行を迎えたことは言うまでもありません。(笑)
こんなに必死にお金を貯めて何かを買おうと思ったのは今のところ他にはありません。